アヤナザのポルトガル通信

小さな輸入会社のポルトドポルト(略:ポルト)を経営するアヤナザのポルトガルあれこれ。

ブラジルの歌姫マリーザ・モンチのコンサートへ

本日は少々熱い記事になります!先日、ブラジルの歌手

マリーザ・モンチ

のコンサートへ行って来ました。これがもう・・・たまらなかった!

 

彼女の声は、私にとって「ザ•ブラジル」の声。一応ジャズの中に振り分けられているようですが、彼女の歌はジャズとも違うと私は思う。でも、もちろんポップでもない・・・

 

マリーザ・モンチマリーザ・モンチ

 

ロンドンオリンピックの閉会式でマリーザ・モンチが歌ったためか、外国でも割と彼女のAinda bemは人気ですが、日本ではあまり知られてないのかな?日本人のお客さんは見渡す限りほとんどいませんでした。彼女の歌は巷に溢ているような軽い歌ではなく、とにかく自分を自分の世界へ連れて行ってくれる深い歌なのです。マリーザ・モンチの独特の歌声は本当に脳内まで響く、他の誰にも真似できない声だと思います。

 

今回はブラジル人の駐在員の仲良しの子と、アメリカ人の子と3人でショーに出向いたのですが、みんな彼女の歌には各々の思い出があり、1曲目、時間通りにパッと出て来てパッとMARIA  DE VERDADEを歌い出した際には3人で静かに号泣。鳥肌が止まらず、こんなことってあるんだ!!!!と自分でも驚きました。というかマリーザ・モンチをこんな近くで見れるなんて!

f:id:portodoporto:20191018153145j:image

ブラジルでは常に巨大なホールを埋め尽くしているマリーザ・モンチのライブ。ここは割と小さいコンサートホールだったので、こんなところでコンサートをやってくれるの?と色々と驚いたのは言うまでもありません。

 

たまにポップスターのコンサートなんかに行くと、音程ガタガタで全然歌えてないとか、興奮しているのか、やたら皆に歌わせてくるなんてこともあるのですが、彼女の声はCDそのもの。というか生歌はCDとは比べ物にならない。これが本物なんだ〜!なんてずっとホクホクして聞き入ってしまいました。

 

ブラジルだったらチケットも取れないだろうし、値段ももっと高いと思うので、本当に日本に帰って来てよかったと1曲目からシミジミ。マリーザ・モンチは廃れない曲を何十年にも渡ってラウンチし続けているので、彼女の曲には色々な思い出が染み込んでいるのです。

 

私がポルトガル好きになったそもそもブラジル好きだったと言うのがありますが、ブラジルに惹かれるようになったのも、元々は音楽が始まり。ブラジル人交換留学生の友人の影響で14歳ごろからブラジルの歌が大好きでした。

 

ポップシンガーJota QuestのDias melhoresがでた頃で、他のティーンと同じく彼のドスがきいた声が好きで、Jota Questにどハマりしていたのですが、その友達が焼いてくれたCDになぜかマリザモンチの曲も一緒に入っていて、その時からなんとなく聞くように。

 

その後、私がオーストラリアで大学生時代を送っている際にも結局仲良く戯れるのはブラジル人だったのですが、そんな時代にマリーザ・モンチはTribalistasとしてアルバムを出し、その中のJA SEI NAMORARという曲をほぼ毎日聞いていました。

 

そして、数年前にした結婚式でも、ブラジル人の友人がAmor I love youというマリーザ・モンチの大ヒット曲を生演奏で歌ってくれたのです。

 

その他にもヒット曲は数え切れないほどあるのですが、彼女の歌は本当に廃れない!!!!彼女はあまり軽いポップショーのようなものにも出てこないので、それがまた彼女を特別な存在にさせるのかもしれません。

 

MCも静かに日本に来れたことを喜んでいる感じで、余分なことは一切言わない。こういうのがマリーザ・モンチらしいな〜と再び惚れ惚れしてしまいました。ニューヨークでショーをやった際には、坂本龍一をゲストに呼ぶという大物ぶりにも納得です。坂本龍一も大好きなので、マリーザ・モンチとのコンビネーションは最強すぎて目眩がしそうですね。

f:id:portodoporto:20191018153234j:image

マリーザ・モンチは、私生活はほとんどブラジルでは明かしていないようですが、なぜか日本の雑誌の方がインタビューに色々と答えています。

 

 ティーンエイジャーの頃から、節々色々な気持ちで聞いて来たマリーザ・モンチの曲。その曲を今大切だと思う友人と生で聴けた感動たるや・・・ノスタルジーに浸り、私も色々なことを彼女の音楽と乗り越えて来たなぁ〜とステージを見ながら思い、彼女の画面からは伝わらない美しさに圧倒され聞き入っていると、もう涙が出て来そうになりました。

横を見ると友人も遠く離れたこの地でマリーザモンチの曲を聴けるとはと泣いていました。笑 きっと彼女の歌声は人々に色々な感情を届ける力があるのだと思います。彼女の独特の歌声は本当に身体中に響き、心に刺さる。

 

マリザモンチに出会えて良かった。

ブラジルに出会えて良かった。

ポルトガルに出逢えて本当に良かった。

 

私の人生への色付けはこの人の歌声と共に始まったのかもしれない。そんな風に感じた特別なコンサートでした。

f:id:portodoporto:20191018153257j:image

アンコールには二曲とも、私が思い入れがある青春の曲Já Sei Namorarと結婚式の曲Amor I love youという奇跡も起きたので、ここに二曲貼っておきます。

APROVEITE!!!!

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com