アヤナザのポルトガル通信

小さな輸入会社のポルトドポルト(略:ポルト)を経営するアヤナザのポルトガルあれこれ。

ポルトガル人にとって大切な日 4月25日

最近は偶然にも紛争や戦争の映画を見ることが多く、色々と考えさせられているという週が続いていたのですが、そんな中で25 de ABRIL(4月25日)がやってきました。毎年この時期になると書いているのですが、ポルトガル人が誇りに思うカーネーション革命の日。血を流さず独裁政治を終わらせた日から50年です。

 

50年・・・

なんだかまだまだ最近のことですね。

 

この日はポルトガルは祝日なのですが、日本人のように、「今日って建国記念日だっけ?なんだか分からないけど、とりあえず祝日だよね」というただの祝日のレベルではなく、今もなおポルトガル人が誇りに思っている大切な日です。

 

本当に人間は、血と涙無しでも解決や改革ができるということをこの日を機会にみんなに考えてほしいと思いました。まぁ、お金や権力争いが絡むとそう簡単に行かないのが現実ではありますが・・・。

 

一部の人々に莫大なお金が入ってくるため、今も必ず世界のどこかで起きている紛争や戦争。日本にいると、そういうことからは遠すぎて、「戦争がない国に生まれてきて幸せだ」でなんて言おうものならイジられるのがオチですが、70年前には日本もその地として選ばれていたし、何よりこれから数十年先、いつまた日本が戦地になるか、世界が混乱するかなんて誰にも分からないと思います。

 

AIの進化が進む中、グローバル化という言葉に価値すらなくなってきている最近。今まで「普通」だと思っていたことなどが崩れたり、権力の逆転なども、瞬時に起きて行く可能性も大いにあるのではないでしょうか。

 

政治的なことは私たち一般人には何もできないのが現実ではありますが、何かが起きた時に、メディアに振り回されない自分や、物事をちゃんと自分で考えられるクセを今からつけておけば、将来政治的な混乱が起きたときにも、カーネーション革命のように、血を流さずに争いを終えることが出来るようになるかもしれないと本を読みながら思う本日でありました。

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最後に一枚。リスボンテージョ川にかかる「4月25日橋」です。(そう、それが橋の名前。)

Ponte 25 de Abril

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今回の革命には関係ないですが...

よく書いていますが、ヨーロッパは橋や道の名前に、よく大切な日の月日が付けられます。最初は覚えるのが大変でした・・笑