アヤナザのポルトガル通信

小さな輸入会社のポルトドポルト(略:ポルト)を経営するアヤナザのポルトガルあれこれ。

静かな大地でファームステイ

 

先週紹介したアレンテージョの雰囲気に続き、本日は私たちが宿泊したファームステイの様子をお届けします。

 

ポルトガルの田舎にはファームの一部を改装して宿泊できるようになっていたりする場所も多く、日本にはあまりない雰囲気を体験できるのでとてもオススメ。

 

 

今回の場所はマルヴァオン。このような広大な大地を満喫する田舎ステイを楽しみたい場合は、やはり車が必要になります。しかし、ポルトガルは意外と運転しやすいため、国際免許を取って行けば簡単に色々な穴場が見ることができるのでレンタルカーすることをオススメします!

 

 

今回泊まったファームは山の上にあり見晴らしが良く、オーナーがちょっとアートに拘っているというなかなか素敵な穴場スポット。いきなり自分の身長の3倍はあるだろう古木が私たちを迎えてくれました。ドンっ

 

 

恐竜みたいにも見えるし、犬みたいにも見えるし、大根?にも見えるしなかなか面白い。こういう巨大アートってあまり見る機会がないので、私たちにとってはとても斬新で、しばらくどこからどうやって持って来たのか2人でディスカッションをしていました。

 

しかし、ここ重機入れないよね?という結論になり、最後はオーナーに聞いてみると、なんと自分で小さいトラクターで持って来たとか・・・さすが。思考の幅にリミットがない!!

 

ファーム内は広く少し迷路みたいになっているのですが、昔ファームを管理する人が泊まっていた場所を改装して造った宿泊施設がとてもお洒落で素敵でした。

 

 

ファンシーというか豪華ではないのがポルトガルらしくて私たちの心をくすぐります。ファームステイに来て、思いっきりファンシーな宿だったらそれはそれでまた興醒めというか、んん????と思ってしまうと思うので、実に「丁度良い」スタイルの宿泊場所。

 

中はこんな感じになっていて、やはりシンプルなベットにシンプルなライティングですが、これが田舎のファームに泊まっている感があり、良い味を出していました。

 

 

部屋の中もシンプルながら全てオシャレに統一されていて、オーナーの趣味により各部屋のデザインは変えられているらしく、私たちが泊まった部屋には船などの模型や海に関するものがたくさんありました。イメージは大航海時代???

 

(ここはアレンテージョだけれど・・・笑)

 

 

ちょっとしたロビーのような共有スペースもオーナーの趣味関係のものがいっぱい。一点モノの香りがプンプンするところで見ていて飽きません。聞いて見ると、オーナーはスペインの建築家のコンペティションで賞を多くとっているのだとか。なるほど・・・

 

 

夜はファームではすることがないので、静か〜な大地と満天の星空を見ながら外でコーヒーを片手に黄昏てから就寝。生活音がないってこんなに静かなんだ・・・と不思議な感覚に陥りました。まさに非日常的なファームステイです。

 

「なんだか全ての音が大地に吸い込まれて行く感じだね」とずっと満天の星空と乾いた空気を感じながらポルトガルの広大な大地に浸っていました。自然が大好きな私たちとしては、こんな場所に毎週末来れたら良いのに・・・と強く思ったものです。そんなこんなで早目に就寝。

 

 

朝になると部屋にブレックファーストが届けられて、自分たちの好きな時間に好きなように食べられるスタイルになっていました。聞こえてくるのは羊飼いの鈴の音、鳥の声、遠〜くに聞こえてくるトラクターの音だけ。なんて爽やかな朝なんだ!!!と思わず言いたくなるような環境の中での朝食。

 

 

時差ボケで早く起きてしまった私たちは朝日を見つつ、静かな空と同化していくポルトガルの大地の大きさを感じながら次の日を迎えました。もうアレンテージョのファームステイは本当に感慨無量!!!

 

日本にいると、国土の70%が山ということもあり田舎に行ってもなかなか「広がる大地」というものには出会うことができないので、ポルトガルに来た際には是非少しアレンテージョまで足を伸ばしてファームステイを体験して欲しいと思います。

 

アレンテージョの静かな大地、大自然、美味しい食べ物に囲まれて過ごす数日はアナタをもっともっとポルトガルの虜にさせてしまうこと間違いなしです!